えりおのそら

定年まであと一年というところで「適応障害」の診断を受けた旦那様。 躁うつ病の私と異食症の猫が、はたして旦那様をサポートできるのか。そんな日々を綴ったブログです。お気に入りのサウナ施設やグルメなども紹介します。

躁鬱という病気

躁うつ病について

躁うつ病双極性障害)とは、 ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返します。

躁状態になると、眠らなくても活発に活動する、次々にアイデアが浮かぶ、自分が偉大な人間だと感じられる、大きな買い物やギャンブルなどで散財するといったことがみられます。

躁状態の時は現実離れした行動をとりがちで、本人は気分がいいのですが周りの人を傷つけ、こうした躁状態を繰り返すうちに、家庭崩壊や失業、破産などの社会的損失が大きくなっていきます。

また、うつ状態うつ病と同じように死にたいほどの重苦しい気分におしつぶされそうになりますが、躁状態の時の自分に対する自己嫌悪も加わり、ますますつらい気持ちになってしまいます。

躁うつ病双極性障害)は薬物治療が基本ですが、心理的教育も必要です。いわゆるカウンセリングではなく、本人が自分の病気を知り、それを受け入れ、自ら病気をコントロールすることを援助する心理教育と言われるものです。

 


私の場合

躁うつ病と診断されたのは5年前ですが、 今思えば小さいときから、幻聴や幻覚のようなものがありました。

家庭の事情で近所のおばあさんと過ごすことが多く、寂しかった記憶があります。

そんな時によく、頭の真上からおじさんに怒鳴られる幻覚・幻聴があり、 この頃から少し変だったかもしれません。

そして今回、実姉、義兄、義妹の闘病のサポート。 さらに同居していた義父の介護で精神が限界に達し、もう身体が動かなくなってしまったのです。

 

 

 

うつ病になってしまった・・・

勝手に判断して、自分で心療内科を受診しました。

自律神経失調症」と診断され、漢方薬を処方されましたが良くならず、落ち込む日々を過ごしました。

そんなある朝です。

起きたら幸せになっていたのです。

お花畑の真ん中にいるみたいに、

星がキラキラと空から降ってくるみたいに、

自分はなんて幸せなんだと、涙が溢れてきたのです。 治った!!! 飛び上がって喜びました。

心の病気ってこんな突然に治るんだ。

信じられない気持ちでいっぱいでした。

 


それはちがうよ

心療内科の先生に自分の幸せを語り、 「もう治ったので、本当にありがとうございました」とお礼を言ったら、先生がいくつか質問してきました。

  1. 睡眠時間が2時間以上少なくても平気になる
  2. 寝なくても元気で活動を続けられる
  3. 人の意見に耳を貸さない
  4. 話し続ける
  5. 次々にアイデアが出てくるがそれらを組み立てて最後までやり遂げることができない
  6. 根拠のない自信に満ちあふれる
  7. 買い物やギャンブルに莫大な金額をつぎ込む
  8. 初対面の人にやたらと声をかける
  9. 性的に奔放になる

ほとんどが「はい」でした。

先生は「躁うつ病です。完治しないけど寛解はするので、薬を絶対に切らさずに、ゆっくりとやっていきましょう。医療費の補助があるので、手続きしてくだいね」

何を言っているのか、全く分かりませんでした。

こんなに幸せなのに・・・もう治ったのに。

いろいろ調べて、家族にも励まされて、やっと自分は病気だと受け止めました。