同級生との別れ
知らなかった
しばらく連絡がなかった高校の同級生。 彼女は独身だったので、実家に帰るときは気軽に会っていました。
しかし、私が身内の看病などで時間が取れず、どうしているかなと思っていた時 癌で亡くなったと知らされました。
病名は「多発性骨髄腫」血液の癌です。
義兄も2年前に同じ病気で亡くなりました。 癌との闘いは言葉にできないくらい壮絶で、スポーツ大好き、常に体を鍛え、フルマラソンも3時間半で走る義兄が、最後は体重が30キロを切るほどガリガリになって、それでも闘い続けました。
55歳、まだまだこれから楽しい事が待っている年齢です。
昨年、お父さんが亡くなり、母さんと妹と彼女の三人暮らしでした。 お母さんに心配かけまいと、病気のことは妹さんにしか言わなかったようです。
最期の選択も、ホスピスへ行こうと決めていて、コロナで家族も面会できなかったようですが、 亡くなる前日、今後のことを的確に指示して、翌日旅立ってしまいました。
ありがとう
葬儀は家族で執り行われましたが、納骨に参列していただけないかと遺族からお声をかけて頂き、同級生12人で霊園へ向かいました。
同級生の中で、私だけ名古屋へ嫁いでしまったので、35年振りに再会する友人もいて納骨なのに大盛り上がりしてしまいました。
しかし、お別れの時は全員で号泣。
義兄を見てきたから、一人ぼっちでよく戦った、信じられないくらい強い人だったんだと、 今更ながら思いました。
目を閉じると彼女の笑った顔しか浮かんきません。
私と出会ってくれて本当にありがとう。
来世もまた必ず会おうね。