えりおのそら

定年まであと一年というところで「適応障害」の診断を受けた旦那様。 躁うつ病の私と異食症の猫が、はたして旦那様をサポートできるのか。そんな日々を綴ったブログです。お気に入りのサウナ施設やグルメなども紹介します。

異食症の猫

念願だった猫ちゃん

わが家には2歳になる猫がいます。 名前はソラ。 アメリカンショートヘア (♂)

同居していた義父が亡くなり、娘二人が結婚して家を出たタイミングで子猫をお迎えしました。 ずっと猫を飼いたかったので本当に嬉しかったのですが、この猫が少し変わっていました。

 

「異食症」という病気を知っていますか?

 

「異食症」とは、本来の食べ物ではなく栄養価もないものを、自ら進んで口にして食べてしまう症状のことをいいます。

アゴム・マスク・ティッシュペーパー・毛布・タイツ・毛糸など、 あらゆる物を食べてしまいます。もちろん人間の食べ物も。

 

 

 

生後4ヶ月の時です。

そんな事とはいざ知らず、大きなホイップ入りメロンパンを、キッチンに置きっぱなしで就寝してしまったのです。

朝起きたら、食い散らかしたパンのくずが散乱しており、まさか、こんな小さい猫が、あんな大きいパンを全部食べるわけない、そう思いましたが、やっぱり食べたようでした。

それ以来、人間の食べ物を無性に欲しがるようになってしまいました。

 

生後5か月。化粧をしている私の横で、ヘアゴムを食べているソラくんを発見! 急いで取り上げようとしたのですが、あっという間に飲み込んでしまったのです。

誤飲は命に関わると聞いていたので、急いで動物病院へ。

まだ飲み込んだばかりだったので、吐き気を促進する注射を打って吐かせ、ヘアゴムを出しました。

特にヒモ類は、腸閉塞などを起こしやすくて本当に怖いので気をつけて下さいと言われ、 反省したつもりでしたが、この事態をまだ私は甘く考えていました。

 

死ぬかもしれない

 

ある日、ごはんが大好きなソラくんが餌を残したのです。 体調が悪いことがすぐ分かりました。

そして数時間後大量に吐いたのです。

嘔吐物の中にはなんと、ヘアゴム8個・マスクのゴム1個があり、その後も吐き続け、 最後にヘアゴム2個、そして信じられないぐらい大量の新聞広告が出てきました。

ぐったりして動かないソラくんを抱えて、動物病院へ駆け込みました。

 

診察の結果、エコー検査で腸にまだ何かあるとのこと。 もし途中で異物が腸に引っかかったら、緊急開腹手術になると説明があり、入院して様子をみること。

 

翌日の朝、ドキドキして動物病院へ行ったら、何とか異物が流れており、 脱水症状も改善しているとの事で無事退院になりました。

 

動物病院の先生から 「この猫ちゃんは、異食症という何でも食べてしまう性質をもっています。 7歳ぐらいになったら落ち着くかもしてませんが、部屋に閉じ込めるか、ゲージの中で飼うくらいの覚悟でないと、次は本当に死にますよ!」

 

それから家族で話し合い、和室にソラくん専用の部屋を作って、そこから一切出さない生活をはじめました。

それでも来客や孫たちが来たときは油断してしまい、ソラくんが抜け出す時が多々ありました。

 

その後も7回くらい誤飲して、動物病院の先生から「信じられない、飼い主の自覚がなさすぎる!」と激怒され、もう病院には行けなくなりました・・・。

 

 

ペットを飼うとは、こんなにも大変なことなのか。 可愛いくて仕方ないけど、自分の不注意で死なせてしまうかもと思うと、本当に胸が潰されるような思いでした。

それから月日は経ち、2歳を過ぎた今も落ち着く気配はなく、目の届くところにソラくんがいないと、家中を探す毎日です。

 

猫の尊さ

 

今回、だんな様が「適応障害」になって療養している時、一番寄り添ったのはソラくんでした。

猫は人間の心がわかると聞いたことがありますが、本当かもしれません。 いつもは私なのに、最近、だんな様にピッタリくっついています。

お手間ばかり掛かるけど、ソラくんがいてくれて本当に良かった。

暖かい猫ちゃんに包まれると、自然と心がゆっくりできるのです。